視力と近視の関係とは?視力は良いのに近視になるケースもある?

視力検査では、数メートル離れたところから片目づつ順番に大きな円から小さな円を見て、途切れている部分がどこであるかを見る力がどの大きさの円まであるかということを調べます。そして一番小さな円の途切れ間でわかれば2.0 、一番上の円しかわからなければ0.1未満ということになり、小さい縁が見えるほど視力が良く、大きな円しか見えなければ悪いということになりメガネやコンタクトレンズで矯正が必要とされているのが一般的です。

大きな円しか見えない場合は、実際の生活でも教室の後ろの方から黒板の文字が見えなかったり、遠くのものや人が見えにくくメガネなどで矯正をしないと日常生活に支障が出てしまいます。逆に1.5や1.2だと遠くの文字や人、物もはっきり見えるので、メガネなどで矯正をしなくても日常生活を送ることができます。

しかし、中には1.2や1.0などと良いにもかかわらず近視と言われることもあり、近視と視力が良いのとは必ずしも一致していないことがあります。

そもそも視力ってなんなの?

視力とは「物の形や存在を認識する力」のことです。本の文字を識別して読んだり、少し離れたところでも人の顔を識別することができる力のことです。遠くのものや人でも識別する力があれば良いということになります。

近視には「屈折性近視」と「軸性近視」の2種類あり同じ近視でもメカニズムが異なります。物を見るときには通常、毛様体筋という筋肉が水晶体を引っ張ったり緩めたりして水晶体を薄くしたり厚くしたりすることでピントを合わせています。遠いところを見るときには毛様体筋が緩んで水晶体が薄くなり、近くのものを見るときには毛様体筋が緊張して水晶体を厚くさせてピントを合わせるのが正常なのですが、「屈折性近視」になると毛様体筋が緩んで水晶体が薄くなることができず厚い状態になっているため近いところでピントが合うことになります。だから視力が良くて遠くのものを識別することはできるのですが、少しぼやけているという状態になります。だから近視と言っても視力は軽度のものがほとんどです。

一方「軸性近視」の場合は眼球の奥行きが伸びてしまい球形ではなくラグビーボールのような形になってしまうことで、近いところでピントが合ってしまい視力は比較的悪いことが多いです。「屈折性」は0.5 以上あることに対し「軸性」の方は0.5以下の場合が多いので、それを目安に「屈折性」か「軸性」かを判別することはできますが個人差もあるため専門医に識別してもらうことが必要で、どちらかによって治療方法も変わってきます。

このように視力が1.0あっても近視と言われるということは水晶体が薄くなれずに遠くでピントを合わせることができずに遠くがぼやけて見えてしまうのですが、識別できないというほどのものではなく視力が悪くなければメガネなどの矯正の必要もありません。

水晶体が毛様体筋によって薄くなったり厚くなったりするのですが、近くばかりを見ていると毛様体筋は緊張しっぱなしで緩むことが少なく水晶体も厚い状態が続きます。すると毛様体筋が緊張しっぱなしになって水晶体は暑い状態が続いて近いところでピントを合わすことが普通のようになってきます。それが近視ということになって近くは見えるけれど遠くが見にくくなるので、近いところでテレビを見たり近いところで本やパソコン、スマホなどを長時間みていると近視になってしまう可能性が高いので注意が必要です。

さらにその状態が続くと毛様体筋は疲れてきて筋肉がどんどん硬くなっていき、水晶体も薄くなったり厚くなったりする伸縮をしなくなることで硬くなってしまいます。水晶体が硬くなるとピント調節ができなくなり、近くの文字が見えないなど老眼の状態が起こります。水晶体が硬くなってしまうのは高齢者だけに限らず、若くてもパソコンやスマホばかり見ている生活をvしていると老眼のような状態になることもあるので気を付ける必要があります。

逆に、遊牧や仮などで生活をしているアフリカ人は常に遠くばかりを見ていて目の前のものをじっと見つめるということがあまりない場合、目を酷使して疲れるということもなくずいぶん遠くまで見えて日本人では考えられないような視力の人たちがいます。

どうして近視の人と遠視の人がいるの?

このように同じ人間でも環境によって遠くが良く見える人もいればほんの目の前しか見えない人、遠くは見えるけれど近くが見えない人など様々です。ただ若いころ2.0などと遠くも近くもよく見えていても、年を取るにつれ水晶体が硬くなりピント調節ができなくなるため老眼になりやすいということがあります。近視の人も水晶体は硬くなっていくので同じように老眼になっていくのですが、目の良かった人ほど老眼に気づくのが早いということがあるので「目が良い人ほど早く老眼になる」と言われています。近視の人はもともとピントが近いところで合っていたので気づきにくいということが違うだけで同じように老眼になっていきます。

このようなことから、水晶体が厚くなって近くでピントがあってしまうことが続いて近視状態になるので、目が良くてもできるだけ近くで物を見続けたりすることがないようにすることが大切です。「屈折性」がひどくなると「軸性」になり眼球の形も変わってしまうので注意が必要です。

参考サイト → https://shiryoku-kaihuku.net/